東京大学大学院情報学環・福武ホール
東京大学大学院情報学環・福武ホール

4月1日から、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の修士課程に入学することになりました。
これまでの経験を活かしつつ、情報学、特にメディア論の立場から、インターネットと社会の関わりについて、研究をしたいと考えています。

GoogleやFacebookなど、特定のアルゴリズムが、日常的に接触するメディアとして支配的な地位を占めるに至ったとき、これらが個人の社会認識を構成していく強力な装置となります。暗黙のうちに、個人の理解の枠組みが、特定のアルゴリズムに依存してしまうリスクをどう俯瞰し、どう乗り越えるか、そんな問題意識を少しでも言語化したい、現時点でのささやかな目論見です。

これまでの人生の取り組みを振り返り、抽象化し、メディアと社会の相互構成関係をフレームワークに、メディア接触による「現実構成」の実態を言語化してみること、そしてその言語化を通じて、”Thinternet”の時代におけるメディア・リテラシーのあり方を実践的に捉え直すことを目指します。

何かを言語化すること、抽象化するという実践は、経験を地平から切り離し、その複雑性を縮減することで、第三者的な規範性を獲得するという、身体の社会的な営みを象徴するものです。本来複雑かつユニークであるはずの経験を、連続性と同一性をもって認識できること、そのトレードオフとして、経験そのものの記述できない何かを捨象し続けていること、このダイナミズムに対する関心が、私の原点です。
メディアは、この社会的営みに不可欠かつ、実践のサイクルを加速させ方向づける機能だと考えています。
学術的な厳密性はともかくとして、この理解の枠組みを少しでも紐解き、分解して言語化し、この、モヤっとした現実感覚を、共有可能なレベルへと引き上げていきたいと思います。


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