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au-labはデジタル時代のメディア・リテラシーを探る研究プロジェクトです

デジタルメディア/デジタルマーケティングの「もやもや」を少しでも「すっきりと」見える化することにより、社会の見通しを(ちょっぴり)良くすることを目指します。

研究関心

わたしの研究関心は、デジタルメディアにおけるプラットフォームと社会の関係にあります。特に、Googleをはじめとする検索エンジンと、その基底となる技術としてのランキング・システムに注目しています。また、それらを分析する視座として、メディア論の枠組みを批判的に援用することを試みています。

デジタルメディアにおけるコミュニケーションに関わる言説は、その「コンテンツ」のもつメッセージの変容や、そこに現れる政治性に焦点があてられてきました。一方で、そのメッセージのヴィークルとなる、ランキングのような表現の形式(フレーム)や、検索エンジンのようなプラットフォームそのものの形態・様態は、見過ごされてしまう傾向にあります。

わたしは、このような表現形式や、プラットフォームの技術・形態そのものを、広義のメディアとしてとらえ、そこにメディア論の視座を援用することで、その形態が歴史社会的にいかに構築されてきたのか、に問題意識をおきます。それをつうじて、あたり前の存在として、社会の中で見過ごされてしまっているメディアのなりたちに光を当てたいと考えています。そのなりたちを知ることによってはじめて、それが媒介するコミュニケーションにいかなる実践的な構えが可能か、さらには現代のプラットフォームのオルターナティブをいかに想像しうるか、という意味でのメディア・リテラシーが育成可能になると考えているからです。

プラットフォームやそこで作動するアルゴリズムは、わたしたちの日々の認知や行動に強く関係しているにも関わらず、わたしたちはそれをブラックボックスとしてあつかい、さらにはそのブラックボックスの存在自体を忘却してしまっているかのようです。わたしの研究は、その透明化したメディアの姿を見える化し、ブラックボックスとして無批判にあつかわないための実践のあり方を構想するものです。これは、現代的な課題である「フェイク・ニュース」や「情動的」コミュニケーション、いわゆる「人工知能ブーム」を批判的かつ実践的にとらえなおす枠組みとしても有効となるはずです。

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